遍路3 1日目(累計12日目)~7日目(累計18日目)
歩行距離 213.7Km(累計 492.9Km)
歩行時間 52時間40分(122時間40分)
区切り遍路3回目は雨でスタート。前回終了した唐浜からです。今日はひたすら歩いてホテルへ。遍路道沿いには、北原白秋の「雨が降ります・・・・」の歌碑や川沿いの河童の像など雨の日に相応しいお出迎え?がありました。
歩行距離 22.2Km 歩行時間 5時間15分
ホテルを出て30分、遍路道から100メートル程外れた所に可動橋があるので寄ってみました。2日目にしてやっと、一つ目の寺第28番札所大日寺へ、ここは、本尊より弘法大師が爪で刻んだと言い伝えられている爪彫薬師の方が信仰を集めているらしい。次に第29番札所国分寺、ここは杮葺き寄棟造りの清楚な佇まい。第30番札所の善楽寺は首から上の病気にご利益があるという事で特に脳と目の健康を祈願。2日目の締めくくりは第31番札所竹林寺。ここは、山道なのでリュックをホテルに置いて、行くことに。山の裏道からこのお寺に行くには牧野富太郎の記念植物園を入って行くことになり、素通りするのがもったいない!!
でも時間が無いので通り道の植物をみながら竹林寺へ。因みに、「よさこい節」で有名なはりまや橋の伝説は竹林寺の純信とおうまの悲恋物語らしい。
歩行距離 40,5Km 歩行時間 9時間35分
ホテルから1時間半程歩いて、32番札所 禅師峰寺へ。この寺は、奇岩怪石が多いのが特徴的。また、境内から土佐湾が見渡せ、まさに海上安全祈願の霊場に相応しい。ここから、更に1時間半程で県営フェリー乗り場へ。10分ほど乗船(1時間に1本しかないが無料なのが嬉しい)。次の33番札所は創建以来高福寺~慶運寺~雪渓寺と名前が代わってきたらしい。荒廃一途をたどりながらも長宗我部元親の保護により復活したらしい。元親の法号にちなんで雪蹊寺となったらしい。かの有名な運慶が造った本尊をしっかり観てこれなかったのが残念。更に1時間強歩いて、34番札所の種間寺へ。唐から持ち帰った五穀の種を蒔いた事から種間寺と名付けられたそうだが、ここには子育て観音を祀った観音堂があり、周りには、底の抜けた柄杓がずらりと並んでいる。本堂で一週間祈願した柄杓を持ち帰り、出産後奉納する習わしがあるらしい。次の清滝寺までは10Kほど離れているのできつかったが3日目最後の寺になるので気合いを入れて。本堂前にある高さ15mの薬師如来像は真言を唱えながら胎内の108段を「戒壇巡り」する事で厄除けのご利益があるらしいがホテルまで1時間以上歩かないといけないので「戒壇巡り」は諦めた。遍路道の途中の家々にはこどもの日は過ぎているのにこいのぼりと男の子の名前が入った立派な旗がたなびいていた。きっと、5月いっぱいは飾っているのだろうな。
歩行距離 33.1Km 歩行時間 8時間10分
遍路4日目。今日は一寺しか参拝できないが、歩行距離は今回の歩き遍路で一番長い43.2Km。其の為、朝も早めに起きて5時10分には出発。3時間弱で青龍寺に着いた。本堂に安置されている愛染明王坐像は家庭円満のご利益があるという事でしっかり拝んだ。後はひたすら宿泊地である民宿へ。
歩行距離 43.2Km 歩行時間 10時間10分
今日も岩本寺のみの参拝。しかも、岩本寺から10Km先の宿泊を予定していたが、土曜のため予定のホテルが満室でとれなかった。急遽、岩本寺の傍の旅館に。予定より10Kmほど歩行距離が短くなったので出発もゆっくりめの6時過ぎ。とは言っても暑いし、脚もかなり疲れてきているので途中、蜜柑(小夏)を買い、へたり込んで食べていたら、400~500m先にレストステーション(風自遊庵)がある事を教えてもらったので頑張ってそちらに向かう事にした。
そこは、東京のご夫婦がお遍路さんの為に民家を借りて営んで下さっているらしく、お茶菓子と淹れ立てのコーヒーを御馳走に。お遍路の宿情報なども色々教えて下さり本当に気持ち良くもてなして頂きいた。それなのに写真1枚も撮らず、納札とお礼の言葉だけで風自遊庵をあとにしてしまったのがこころ残り。高知県は広いのに札所が少なく、歩き遍路の人も少なく、休憩所も少ないのでこうしてもてなしていただけるのは本当に嬉しい!!
歩行距離 29.5Km 歩行時間 8時間35分
岩本寺から次の金剛福寺まで約95Km。やっと距離表示の道しるべが出てきた。まだ、あと75Km。気が遠くなる。ひたすら、「南無大師遍照金剛」を唱えながら今日の宿泊地に向かう。途中、約110年の歴史ある熊井トンネル・・・煉瓦造りでなかなか趣があった。道の駅「ビオスおおがた」に近ずくと結構多くのサーファーが波を楽しんでいた。
歩行距離 32.1Km 歩行時間 8時間20分
遍路3の最終日。今日も雨。岩本寺と次の金剛福寺の中間地点にある中村駅へ。国道56号をひたすら南下。次回も中村駅から足摺岬に向かってひたすら南下の予定。
歩行距離 13.1Km 歩行時間 2時間40分
区切り打ち3回目。徳島から高知に移り、隣通しの県なのに、県民性の違いを感じた。
歩き遍路が少ないせいか、目が合っても逸らす人が幾分多いような。こちらから「こんにちは。」と言ったら、小さい声で応えてくれるような。農作物では韮、生姜、茗荷が多くあり、煙草の栽培が急に減ったように思ったが「大方」付近には沢山あり、喫煙者に優しい県だなと思った。また、石材所が多く、遍路道沿いにも墓や記念碑がやたら多かった。